2022年度H-1B抽選登録プロセスについての雇用主へのヒント | Employer Tips for the Fiscal Year 2022 H-1B Cap Registration Process
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米国移民局(U.S. Citizenship and Immigration Services、以下「USCIS」)は、2021年度のH-1Bビザ抽選登録プロセスを発表しました。USCISは2021年2月23日、24日にウェビナーを行い、2022年度のH-1Bビザ抽選プロセスは2021年度のプロセスと実質的に同様のものになることを確認しました。また、H-1B抽選登録ツールと抽選電子登録プロセスについて幾つか見解を述べています。抽選電子登録は、2021年3月9日正午(米国東部時間)に開始されます。以下の点は重要ですので、ご注意いただければと思います。
1. H-1B登録者(申請会社)アカウント
- 2021年3月2日より、申請者はmyUSCISポータルを通じてH-1B登録者アカウントを作成することができるようになりました。
- myUSCISポータルでH-1B登録者アカウントを作成する際、申請者は "I am an H-1B registrant "を選択します。
- myUSCISアカウントの作成時には、申請者の会社情報の入力は不要です。会社情報は、H-1B抽選登録ポータルがオープンする2021年3月9日から入力開始できます。
- H-1B登録者アカウントの作成に関する詳細な手順については、https://www.uscis.gov/working-united-states/temporary-workers/h-1b-specialty-occupations-and-fashion-models/h-1b-electronic-registration-process を参照ください。
2. H-1B代理人(弁護士)アカウント
- 代理人は、2021年3月2日以前にmyUSCISアカウントを作成することができます。
- 代理人は、依頼者(会社)がmyUSCISの「登録者」アカウントを既に作成し、依頼者につき1通フォームG-28(委任状)を提出していれば、依頼者を代理してH-1B抽選登録登録を行うことができます。G-28の提出には、2段階認証プロセスがあります。 すなわち、まず、弁護士がH-1B抽選登録申請とG-28をアップロードすると、ワンタイムパスコードが生成されます(30日間有効)。次に、依頼者がご自身のmyUSCISアカウントにログインし、"Enter Representative Passcode "を選択してG-28を確認・承認する必要があります。
- 依頼者は、G-28を承認後、H-1B抽選登録情報を確認し、登録を承認するか拒否するかを選択します。登録承認後、依頼者の権限ある署名者が、所定の欄にフルネームを入力して電子署名を行います。この依頼者によるプロセスの後、代理人弁護士が抽選登録料を支払ったうえで登録を提出することにより、登録プロセスが完了します。
- 依頼者の権限ある署名者は、署名の際、偽証罪の制裁のもと、以下を証明する必要があります。1) 登録内容を確認し、登録内容に含まれるすべての情報が完全であり、真実かつ正確であること、2) 抽選で候補者が選ばれた場合には、申請会社は、選ばれた候補者についてH-1Bを申請する意思があること。.
- 弁護士(又は指定代理人)は、自身の持つ1つのアカウントで複数のクライアントを管理できます。
- 弁護士のアカウントについては、1アカウントにつき1人のユーザーのみを指定することができます。
3. 抽選登録の準備・登録
- 登録期間は、2021年3月9日正午(米国東部時間)から2021年3月25日正午(米国東部時間)までです。
- この期間にUSCISが定めるH-1B上限数を超える申請があった場合は、この期間内に登録されたすべての登録が抽選の対象となります(登録が2021年3月9日に提出されたか、2021年3月25日に提出されたかは関係なし。)ただし、登録をギリギリまで待つことはお勧めしません。
- H-1B登録の提出は2021年3月9日より前には行えません。
- H-1B登録を提出するまでは、アップロードした登録ドラフトの確認・編集が可能です。
- 登録が提出された後は、登録内容の編集はできません。ただし、既に提出した登録を「削除」することは可能です。申請会社が複数の候補者を登録している場合に、候補者を1人削除しても、他の候補者の登録には影響はありません。
- 申立人が登録できる候補者の総数に制限はありません。ただし、1個の登録者アカウントで登録できる候補者の数は250人までです。さらに候補者を登録したいときは、もう1つアカウントを作成して登録できます。
- 登録が完了し、登録料が支払われると、申請会社は登録したすべての候補者のリストを確認できます。各候補者には、19桁の確認番号がそれぞれ割り当てられます。
- 申請会社は、必要に応じて、「削除」をクリックすることにより、特定の候補者を登録から削除することができます。
4. 抽選プロセス
- USCISは、登録期間の終了後、抽選を実施します。抽選結果は、2021年3月31日までに、申請会社及び/又は代理人弁護士に対して通知される予定です。申請会社及び代理人弁護士は、myUSCISアカウントを設定する際に、希望する通知方法(電子メール・テキストメッセージ)を選択することができます。
- USCISからは、1) myUSCISアカウントにアップデートがあったこと、2) 詳細はmyUSCISアカウントにログインして確認すること、というメッセージが送信されます。
- myUSCISアカウントには、登録された各候補者について以下のステータスのいずれかが表示されます。
- Invalidated-Failed Payment: 「支払い無効・拒否」。H-1B登録は提出されたものの、登録料支払い方法が拒否された、決済拒否された、またはその他の方法で無効になった。
- Submitted: 「提出済み」。なお、抽選結果が出そろった後も、登録ステータスが「提出済み」のままとなる場合があります。「提出済み」の抽選登録は、2022年度末まで選考の対象となります(つまり、H-1Bの上限数に不足が出たとUSCISが判断した場合、この保留されている提出済みの中から追加先行が行われます)。2022年度末には、すべての登録ステータスが「Selected」、「Not Selected」、「Denied」のいずれかになります。
- Selected: 「抽選通過」。この候補者は、2022年度のH-1B登録抽選に通過した。
- Not Selected: 「抽選不通過」。この候補者は、2022年度のH-1B抽選に落選した。
- Denied: 「拒否」。一つの申請会社または代理人が、同一年度に一人の候補者のために複数の登録を行った場合、その登録はすべて無効とみなされ、「拒否」と表示されます(つまり、申請会社は一人の候補者につき1登録しか行うことができません。)。
5. H-1B請願書の提出
- 2021年4月1日から、抽選を通過した候補者について、H-1B請願書の提出が可能になります。
- 請願書の提出期間は90日間です。申請期間中に請願書が適切に提出されていればUSCISの審査対象となります。
- USCISから、申請会社または代理人のmyUSCISアカウントを通じて、「抽選通過通知」が送られます。この通知には、申請期間(90日間)の締切と、請願者が請願書を提出する先のサービスセンターの場所明記されています。請願書の提出時には、この通知の写しを添付する必要があります。
- 2022年度のH-1B請願書について、プレミアムプロセスが利用できるかどうかは、まだ発表されていません。
6. 登録アカウントに関する諸問題
- 一部のユーザーから、myUSCISのアカウントにアクセスする際に以下のような問題が報告されています。1) myUSCISアカウントにログインした際に空白の画面が表示される、2) アカウントの機能の一部(例えば、"My Clients" list)が使えない。
- これらの不具合があった方の中には、SafariやGoogle Chromeをブラウザに使用していたという報告があります。Firefoxなどの別のブラウザを使用したり、myUSCISアカウントにログインする前にCookieをクリア/削除したりすることで、問題を解決できたという報告もあります。
- H-1B登録手続き中に技術的な問題が発生した場合は、USCISコンタクトセンター(1-800-375-5283)にお電話ください。H-1B登録プロセス専用のコールセンターは用意されておりません。
以上、2022年度のH-1B抽選・登録プロセスに関してUSCISからの重要かつ最新のアップデートをご紹介致しました。 その他の最新情報や、myUSCISポータルを通じてH-1B登録者アカウントを作成する際の詳細な手順については、上記に引用したwww.uscis.gov の関連ウェブサイトをご参照下さい。
English version here.
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